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Readymade:Map

レディメイド作品を集めた展覧会「レディメイド:マップ」を秋元しのぶ氏とオルタナティブスペース・ループの協力でプラスギャラリーが企画しました。ぜひご高覧ください。

会期:2006年6月14日(水)−7月2日(日) 11:00〜19:00 月曜休館
※入場無料 オープニングレセプション 6月13日(火) 19:00〜

会場:トーキョーワンダーサイト渋谷

アーティスト:
CANADA
秋元しのぶ Mike Hoolboom Christy Thompson Rhonda Weppler + Trevor Mahovsky

KOREA
チェ・ジンギ ハン・サンヒョク

JAPAN
泉孝昭 加藤万也 高橋伸行 竹田尚史 冨永佳秀 平松伸之

企画:+Gallery(プラスギャラリー)

協力:トーキョーワンダーサイト
トーキョーワンダーサイト渋谷
〒150-0041東京都渋谷区神南 1-19-8
Tel:03-3463-0603 Fax:03-3463-0605
info@tokyo-ws.org http://www.tokyo-ws.org

実験的で先鋭的な、商業活動には収まらない活動を積極的に行うオルタナティブなアートプロジェクトは同時代的で現在進行形の価値がまだ完全に定まっていない芸術活動を提示していく役割を担っていて、年々アートシーンの中でその重要度が高まってきています。そんな活動を継続的かつ発展的にしていくには、国内外の活動との共同やネットワークが重要でしょう。そんなオルタナティブスペースのネットワークを国際的に構築し、各国のレディメイド作品を機軸にして展示することで、それぞれの特徴や傾向を展望しようと思います。
マルセル・デュシャンが1913年に自転車の車輪を椅子に取り付けた作品がその始まりとされるレディメイドは、その後のアッサンブラージュやポップアート、シミュレーショニズムへと繋がって1980年代には現代美術の一つの表現手法として定着し、すでに確立したと言えるでしょう。 既成物やイメージを多用して、ベンヤミン的な近代芸術の唯一性(アウラ)に背を向け、大衆芸術からの流用(アプロプリエーション)を積極的に推し進めたシュミレーショニズムの本質は「カットアップ」「サンプリング」「リミックス」にあります。(椹木野衣『シミュレーショニズム−ハウス・ミュージックと盗用芸術』より)
作品の素材に既製品や既成イメージを使うということは、その時代や地域の文化特性が現れる行為だと言えます。現代のように物質や情報が氾濫している中からなぜそれを選択したのか、そしてどう扱うのかが当然重要になります。今回の展示はそんな「レディメイドによるカルチャーマップ」となることでしょう。
平松伸之(+Gallery)

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