現在は

10年展 #5

会期:2008年11月26(水)〜30(日)
時間:9:30 - 19:00(最終日は17:00まで)
会場:名古屋市民ギャラリー矢田 第2・3・5・6・7展示室

出品者:有薗 康大、上杉靖吾、近藤裕二(初参加)、西野創、林田育子、宮川篤

名古屋市民ギャラリー矢田
名古屋市東区大幸南1-1-10 カルポート3・4階


チラシによる、

10年展とは、名古屋造形芸術大学(現 名古屋造形大学)洋画コースを卒業したメンバーによって毎年1回ずつ10年続けて開催するグループ展です。10年後の完成を目指して2004年にスタートし、今回で5年目を数えます。メンバーには美術大学生から、作家へと成長していく過程を10年という長いスパンで捉え、互いの作家活動を支えながらその積み重ねを共に刻んでゆこうという目的があります。

 私たちは卒業後月日を経るごとに、活動するフィールドの違いから表現者として目指すところに違いが出てきています。それは聞くほど寂しくもありますが、同じ世代を同じ場所で学んだ仲間が別々の環境で得た経験と思いを作品に込めて持ち寄り、互いの差違や共通項を確認することはとても刺激的でおもしろいものです。  
 価値観が多様化している現在、アートにも多様な価値観が存在するといえますが、全てのアーティストにとって共有できる価値として「それを続ようとする意志」という人間くさい事柄が挙げられます。「支え合う仲間」と共にこの「続ける意志」も10年展の重要なテーマとしています。

 ある種同窓会的とも言えるこのスタイルをあえて内輪にとどめずグループ展として人に見せることで、メンバーと、メンバーを知る人たちと、これからメンバーを知る人たち全てにとって「なぜ人は作品と作るのだろうか」というアートの原点を問う展覧会になると考えます。

 まだまだアーティストとして日の浅い私たちですが、何かを世に与えようとしながら、作られつつある持ち味を是非感じていただきたいと思います。10年展代表 上杉靖吾

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