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特集 アートと社会をつなぐ、アートサミット@8 が開催!

去る9月7日、名古屋市中区新栄のカフェ・パルルにて、N-mark(野田利也、武藤勇の2人のアーティストによるアートオーガニゼーション)主催、よろずアートセンターはち、小誌Artholicの協力によりアートサミット@8(あーとさみっとあっとはち)が行われた。これは、東海エリアでアートに関わる活動をしている方で、活動内容に「アートと社会をつなぐ」という視点を見出すことのできる人々を招いた会議。

 これまで展示スペースの運営、全国のオルタナティブ組織の調査、全国展開可能なリレーションシップをもった展覧会の開催、それらの活動記録の出版といった活動を展開してきたN-mark。その中で得られた「アートは社会へ発信され、市民と対峙したとき初めて成立する。効果的なアートとの出会いをいかに演出、創出するかは、アーティストだけでなく、彼らと併走する同時代の評論家、キュレーター、ライター、ギャラリスト、メディア等の役割、協働が重要」という趣旨に賛同したゲストスピーカーが活動をプレゼンテーションし、社会とつながっていくための意見交換をする場となった。
  
 ゲストスピーカーは天野智恵子(AIN SOPH DISPATCH)、伊東里奈(やさしい美術プロジェクト)、岩上杏子・黒田義隆(Bookmark Nagoya)、加藤徳治(アートフェチ)、小林昌廣(大垣ビエンナーレディレクター)、新見永治(よろずアートセンターはち)、田中由紀子(Artholic)、中村史子(愛知県美術館)、野田利也(PEELER)、原田京子(ARTRAVEL)、平松伸之(プラスギャラリープロジェクト)(敬称略、五十音順)の12名と、特別ゲストの近藤ナオ(特定非営利活動法人シブヤ大学)(敬称略)。プレゼンテーションをとおして、一般の人々にアート浸透させ、アートの裾野を広げる取り組みの大切さが話されたが、なかでも東京都渋谷区のまちを学びの場にしようとするシブヤ大学の活動は、アートに置き換えても人や企業を巻き込む上で参考になる部分が多く、たいへん興味深かった。

 当日はゲスト以外にも約40名の参加者があり、会場は満席状態。最後には、2010年に開催予定のあいち国際芸術祭に向けてやれることを模索し、東海エリアのアートシーンを盛り上げていこうと士気を上げた。

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