現在は

渡辺英司 展 - 話す鏡 talking mirror


会期:2009年1月27日(火)-3月29日(日)
時間:9:00~21:00
入場無料・月曜休苑(月曜が祝日の場合その翌日)

会場:碧南市哲学たいけん村無我苑
住所:愛知県碧南市坂口町3丁目100番地
tel 0566-41-8522

主催:碧南市教育委員会、碧南市哲学たいけん村無我苑


GALLERY IDF 2009 New Artists Preview!



GALLERY IDF 2009 New Artists Preview !
出品作家: 石川博教. 鈴木里菜. 茶谷麻里. 生川和美. 丸山じゅん. 山本可奈
会期: 2009年1月10日(土)〜25日(日)
opening party: 2008年1月10日(土)16:00〜18:00
時間: 11:00-18:00(最終日-17:00)
休廊水曜日
会場:GALLERY IDF

(プレスリリースにより)
異国の空気を体いっぱいに感じながらシャッターを切る石川博教。
日々の生活の中で受けた何気ない共鳴と高揚を描く鈴木里菜。
現代の時間軸と絵筆を滑らせる時間が重なり合うことでその時々の新しい空間を発見しようとする茶谷麻里。
自然の中の美しい太陽の光を描こうとする生川和美。
時間の隙間からこぼれた物語を探しながら版に向かう丸山じゅん。
彼女が感じる性質としての女性をレースや花柄の上に刷り、縫い合わせる山本可奈。
今後の成長が楽しみな6人のニューフェイス達をご紹介させていただきます。

添付画像:生川和美
「みつばち」7.5×13.5cm oil on canvas 2008

GALLERY IDF / 竹松千華
〒465-0051
名古屋市名東区社が丘1-201 IDFビル2F
TEL:052-702-1206 / FAX:052-703-6144
http://homepage2.nifty.com/idf/

ファン・デ・ナゴヤ美術展2009「Finder」

出品作家
長谷川哲、判治佐江子、平山清隆、真月洋子、
Miguel Chikaoka、Fabio Okamoto、Kenji Ota

ブラジル側コーディネーター:Rosely Nakagawa

会期:2009年1月20日(火)〜2月2日(日)※26日(月)休館
時間:9:30〜19:00 ※25日(日)、2月1日(日)は17:00まで
会場:名古屋市民ギャラリー矢田 全室
主催:ファン・デ・ナゴヤ美術展2009「Finder」実行委員会、
   (財)名古屋市文化振興事業団、名古屋市
協力:NPO法人愛知アートコレクティブ
Link
関連イベント

25日(日)15:30〜 第1展示室 日本側参加作家によるシンポジウム
31日(土)17:00〜 第1展示室 holon(森田太朗・森田こころ)+marronによるパフォーマンスと音の公演


展覧会内容:
今回は長谷川哲氏の企画による「Finder」展を行います。
今から100年前の1908年に日本からブラジルへの移民が始まりました。移り住んだ日本人のそこでの営み—喜びと悲しみ、成功と失意、誕生と死…。
その輪廻の先に私たちは彼らの子孫とともに存在しています。そして今回、名古屋市民ギャラリー矢田という同じ空間で、日本と日系ブラジル人の作家が共に作品を提示し合う機会を得ました。彼らの心の襞—繊細で深い感受性は静かなギャラリー空間を満たすでしょう。
そしてあなたが日本人とブラジル人の作家の作品を見るとき、彼らがカメラのファインダーを通して対象を見つめ、思考する、その心のつぶやきがあなたの中で共鳴することでしょう。

お葬式の花嫁 ー 小澤香織展

会期:2008年12月6日(土)- 23日(火) 13:00-20:00
会場:L gallery,F-1
住所:〒465-0024名古屋市名東区本郷 1-43 The Apartment LiF F-1 
tel 052-774-5599
会期中は無休

アクセス:地下鉄東山線本郷駅下車、2番出口(北方面バスターミナル側)より徒歩7分。
エントランスの呼出しボタンF-1を押してお知らせください。
お車でお越しの方は、建物南の駐車スペース N にお停めください。

展覧会の内容
人からはゴミと呼ばれるもの、役に立たない、壊れた、不要なモノを収集し、うち捨てられたもの達が内包するウツクシサを、作品にすることで引き出してみせる小澤香織。
一見、奔放でキッチュ、デタラメでチープな世界は、優しく繊細な日々の積み重ねの結晶。彼女の世界に触れると、思わず笑みが零れ、ハッピーな気持ちになります。

二年ぶりの個展となる今展は、ミクストメディアのオブジェを中心に、インスタレーション「in」や、彼女の制作の原点でもあるスクラップブックが並びます
。 
師走の慌しい街を横目に、マフラー巻いたお出掛け日和、小澤香織展へと是非足をお運びください。


清楚な姿に芳しい香り、時に美の象徴とされながら、美しくあればある ほどに何処かしら寂しげで、孤高の影を落とす白百合。棺の中、百合の花 に囲まれた祖母を見た時「花嫁みたい」だと思った。

親しい者の死に直面した喪失感はそのまま、彼女の制作の原動力となる。 プラスとマイナスの感情が胸の中で天秤を揺らして初めて、作品に向き合 うことができるのだと言う。このエピソードだけを切り取れば、ただ貪欲 な表現者として映るだろうか。しかし、小澤香織の作品からネガティブな 空気が漂うことはない。

花言葉の通り「純潔」であるが故に、生と死のイメージを両の手に繋ぐ 百合のように、彼女もまた軽やかに、あっけらかんとさえしながら、その どちらの側とも手を繋ぐ。両極との交感の記録。記録するということは、 感情を引き剥がし、物を純粋なオブジェクトと化する強力な魔法。この 記録こそが、彼女の作品なのかもしれない。

壊れ、役目を終え、意味を失ったモノとの会話。ピンクやレース、お菓 子のような樹脂や石膏の質感、ブローチのような形。持ち主の手を離れ、 寄る辺ないものとなったガラクタ達の鮮やかな集積。滴り落ちた宇宙にも 見える“in”のインスタレーションと共に、ファニーでキッチュな小澤 香織ワールドをお楽しみください。慌ただしい師走の町の中、すこし微笑 みながら家路を辿っていただけることでしょう。(DMより)



Artholic vol.13更新のお知らせ


Artholic vol.13更新しました。

今号のコンテンツは
トピックス 名古屋発の読書会の2周年記念イベントが開催!
特集 名古屋大学構内にパブリックアートが出現!
インタビュー アーティスト・平田あすか
レビュー Who is Inside?―杉山健司+浅田泰子
アートのコツ 「アートと社会をつなぐコツ」新見永治さん
ブックレビュー 『BERNARD BUFFET ET ANNABELE』タナカアリフミさん

ご意見・ご感想、また東海エリアのアートに関する情報をぜひお寄せください!!

写真:「Who is Inside?―杉山健司+浅田泰子」作品部分

トピックス 名古屋発の読書会の2周年記念イベントが開催!


Artholic vol.10(2008年3月15日号)のトピックスでご紹介した、名古屋発の読書会、名古屋文学サロン月曜会の母体となる名古屋アウトプット勉強会の2周年記念イベント「名古屋アウトプット勉強会 2nd ANNIVERSARY『フォーカス・リーディング』出版記念読書会」が、9月23日に名古屋駅のテルミナ8階会議室で行われた。

今年3月の取材時には600人のメンバーを擁しているとのことだったが、現在では1000人を超える規模となっており、福岡に支部もできているそう。約100名のメンバーが参加したこのイベントでは、今年8月にPHP研究所から『フォーカス・リーディング1冊10分のスピードで、10倍の成果を出す「いいとこどり」読書術』を出版した、寺田昌嗣さんを迎え、速読のテクニックについてお話を伺った。
寺田さんが東京で主催する速読セミナーでの内容を、誌上トレーニングの形で掲載しているのがこの本。講演会では、「目のチューニング」などを参加者と実践しながら、「力まないで呼吸を整える」「姿勢を正す」「文字を見るのではなく、視野を広げてスライドさせる」など、独自に開発した速読のメソッドが話された。
寺田さんのお話の中でアートにも通じるのではと感じたのは、「速読により読書の生産性が上がれば、経験知が上がり、さらにスルスルと読めるようになる」ということ。多くの作品を見れば見るほど経験知が上がり、以前見たときには難解に感じた作品の印象も変わってくるからだ。とはいうものの、アートの場合は一度にたくさんの作品を見ればいいというものでもなさそうだ。というのは、美術館を訪れる人の多くは、展示の順路に従い一点一点鑑賞しているが、作品数が多い企画展では時間をかけて見たにもかかわらず、記憶に残っている作品は2、3点という場合も少なくないからだ。そうすると、最初に会場を速読するようにざっと見て全体の文脈や作品の傾向を大まかに押さえたうえで、気になる作品のもとに戻りそれらをじっくり見る…というのが、アートの速読といえるのではないか。
読書会ブームの火付け役ともいえる名古屋文学サロン月曜会に興味のある方は、インターネットの会員制サイト「ミクシィ」(http://mixi.jp/view_community.pl?id=2226186)をぜひチェックしてみては。

特集 名古屋大学構内にパブリックアートが出現!


「名古屋大学の構内にパブリックアートが設置された」という噂を聞きつけて現地へ赴くと、その意外性に驚かされた。というのは、「パブリックアート=大きな立体作品」という既成概念が見事に覆されたからだ。

 作品があるのは教養教育院の中庭で、ファミリーマートの通りを挟んだ斜め向かい側。通りから中庭に目を向けると、向かい側の校舎の建物から赤い直線が放射状にこちらに向かって伸びている。一見、赤い紐が空間に張り巡らされているかのようだが、紐ではなく、中庭を囲む校舎の外壁にじかに赤い線が描かれていた。そのため、見る人の身長や立つ場所によって線にズレが生じるが、見る位置や目の高さを調整すると平面的な図形として浮き上がって見える瞬間があり、意表を突かれた。
 この作品を制作したのは、スイス生まれでフランス在住の現代美術アーティスト、フェリチェ・ヴァリーニさん。建物の壁に描かれた幾何学模様が、ある地点から見ると平面的に見える作品で知られており、制作は投光器で壁に図形を照射して行うという。
日本では2001年の札幌ドームのパブリックアート、2007年の「大阪・アート・カレイドスコープ2007」(大阪府庁舎本館に《Vingt et une droites en spirale 螺旋状の21本の直線》、大阪証券取引所ビルに《trois triangles bleus 青い3つの三角形》を展示)に続き、3度目の展示となる。
 教養教育院には名古屋大学教養教育院プロジェクトギャラリー「clas」もあるので、併せてぜひ足を運んでみては。

名古屋大学教養教育院プロジェクトギャラリー「clas」ウェブサイト
http://www.vision.ss.is.nagoya-u.ac.jp/clas/

インタビュー アーティスト・平田あすか


アートホリックな人のいまをお届けするこのコーナー。今回は、グループ展「Dual-Life」を終えたばかりで、来年2月にはグループ展「outopos」を控えるアーティスト・平田あすかさんにお話をうかがいました。

大学では版画を学んでいらっしゃったそうですが、ベルベットの布を脱色したり刺しゅうを施したりして絵を描く現在の作風になったのはいつごろですか? またそのきっかけを教えてください。
版画技法のシルクスクリーンは版をキッチンハイターに浸けて図柄を消し、また新しい型を写すのですが、誤ってそのとき履いていたベルベットのズボンの上 にハイターを落としてしまいました。熱くて少し火傷をしてしまったのですが、その時ズボンの色が落ちたのを見て面白いなと思ったことがきっかけです。
また、版画は機材がないと出来ない技法が少なくなく、大学を出てからはアトリエもないので、それでも制作できる素材を使って作品を作っています。でも最近は油彩もまた描いてみたいなと思っています。

版画や版という考え方は今の作品にどう活かされていると思いますか?
版画を制作していたことで線に気を使うようになったと思います。

昨年、アフリカでレジデンスされたそうですが、印象に残るエピソードがあれば教えてください。
ナイロビでの滞在中に、スラムの青年達と数日ワークショップをした時のことですが、彼らは朝ご飯も食べず毎日スラムから工房まで2時間もの道を歩いて 通っていました。また、バスで通っていた私たちよりいつも早く来て工房の前で待っており、昼食を食べるのも忘れて新しいことをどんどん吸収し楽しそうに制作していた姿が心に残っています。

アフリカでの経験は作品にどう影響していると思いますか?
違う場所へ行くと今まで見たことない面白いと感じるものが沢山あるので、それが作品に登場します。また、そこで見てきたことや出会った人達のことを思うと頑張れる気がしてきます。

横浜トリエンナーレ会期中にBankart企画の展覧会で、横浜の町中にフラッグの作品を掲げられましたが、アートを町に存在させることのおもしろさや難しさについて教えてください。
おもしろいと思うことは私と全く違うことをやってきた人達と関われるので社会と繋がる感覚があります。しかし、展示してもらう場所の理解を得ることはなかなか難しいと感じます。

平田さんの制作のテーマや作品をとおして表現したいことは何ですか?
様々な場所へ行くと、いろいろなものが繋がっているんだなと感じます。その中で作品を通して豊かに生きるヒントを探しているように思います。

2月にグループ展を控えていらっしゃるそうですが、その抱負を。
展覧会タイトルが「outopos」というのですが、1500年頃のギリシャ語で平等で美しい世界の実現を目指しeu(良い)topos(場所)という 言葉があったようです、しかし理想郷を追求すると人々の思想の中に非人間的な管理社会の様相が強くなっていき素晴らしく良いがどこにもない場所ou(無 い)topos(場所)と考えられるようになったそうです。
社会のいろいろな問題がある中で、それぞれのユートピアを見てもらうことで想像する力を見つめ直したいと考えています。

名古屋のアートシーンについて感じることがあれば教えてください。
それぞれの大学で面白い動きをしているように感じています。


平田あすか(ひらたあすか)

1978年 愛知県生まれ
2005年 名古屋芸術大学大学院美術研究科造形専攻修了
■おもな個展
2007年 平田あすか展(AIN SOPH DISPATCH/愛知)
2008年 平田あすか展(AIN SOPH DISPATCH/愛知)
■おもなグループ展
2004 大人揚棄(Art & Design Center/愛知、CAP HOUSE/兵庫、PRAHA/北海道)
2005 「くつをぬいで。」(善光寺別院願王寺書院明光閣 他/愛知)
GRABANDO(Museo de los Pintores Oaxaqueños/メキシコ)
2006 Diversidad Cultural del Grabado(Centre Cultura de la Vila/スペイン)
   Make Yourself at Home(Brighton Media Centre Gallery/イギリス)
2007 JANA LEO KESHO(Rahimtulla Museum of Modern Art/ケニア)
2008 Asia Top Gallery Hotel Art Fair 08(Hotel New Otani/東京・YOKOI FINE ARTブース)
   BankART LifeⅡ(Noren Flagart Project横濱芸術のれん街/神奈川)
   Dual-Life(愛知県美術館ギャラリー/愛知)


■展覧会スケジュール
グループ展 outopos
参加アーティスト:石田典子、伊藤里佳、柴田麻衣、トザキケイコ、平田あすか、森田朋
会期:2009年2月7日(土)~2月22日(日)
時間: 12:00~19:00 ※最終日のみ17:00まで 月曜日休廊
会場:GALLERY APA(〒467-0003 名古屋市瑞穂区汐路町1-15)
URL http://www.fuji.bpl.jp/apa/
※オープニングパーティ&アーティストトーク 2月7日(土)18:00~

写真:《鳥からのプレゼント》ベルベットに刺繍、1020×820mm、2008年

レビュー Who is Inside?―杉山健司+浅田泰子


Who is Inside?―杉山健司+浅田泰子
名古屋市市政資料館 第1~5展示室 2008年9月26日~10月12日
text:田中由紀子

包装紙や紙袋の切れ端などにささやかな身の回りの事物を描く浅田泰子と、Institute of Intimate Museum(「親密な美術館」の意)という架空の美術館を展開しながら、見る・見られるという関係性や見ている対象と見えている事象のズレを視覚化してきた杉山健司による二人展。
展覧会の導入となるのは、浅田による架空の旅の物語。まったくのフィクションかと思いきや、手書きの原稿の周囲には、彼女が旅行の途中で手に入れた物の写真や切符などが展示されており、事実とつながっているところが彼女らしい。

隣の展示室には、台に置かれた人の頭部を模したオブジェから放射状に赤い糸が張り巡らされ、そこに無数の紙の小片が吊り下げられていた。オブジェには紙バッグでつくられたマスクが被され、後頭部には楕円形の穴が2つ開けられている。覗き込むと、鏡の前に立つ女性をかたどった小さな人形が目に飛び込んできた。しかし、鏡に映るのはありのままの彼女ではなく、スリムになり着飾った彼女。さらに驚いたのは、その様子が逆さまに表わされており、中にはめ込まれた鏡によりそれが反転されていたことだ。鏡の前の実像と鏡に映る虚像、逆さまな実像と正しい向きの虚像は、私たちに見えている事象が対象そのものではなく、願望や思い込みにより歪められていることを示唆していた。
一方、空間に張らされた糸にぶら下がっていたのは、買った品物が描かれたレシートや旅行の思い出が描かれた観光名所のポストカード。空間に広がる糸はマスクの奥から投げかけられる視線のようであり、そこに小さな絵が連綿と連なるさまは、私たちがさまざまな対象を見て、その積み重ねが脳内にイメージを描きだすという双方向の作用を想起させた。
同様の展示が3つの部屋で行われていたが、浅田、飼い犬、小学生の息子から見た世界がそれぞれに展開されていた。こうした構成に加えてマスクとその内部の制作を杉山が担当し、浅田はそれを受けてレシートやポストカードの作品をつくったという。現実の生活に根ざした制作を続ける浅田と、現実と虚構が綯い交ぜになった世界をつくり上げる杉山のコラボレーションは、互いの作風を生かすことにより、現実世界と脳内イメージのズレを重層的に表現できた点で成功していた。

アートのコツ 「アートと社会をつなぐコツ」


「アートのコツ」は、アートホリックな方々にアートを楽しむコツを教えていただくコーナーです。今回は、よろずアートセンターはちの新見永治さんに「アートと社会をつなぐコツ」を教えていただきました。

よろずアートセンターはちの新見です。よろずアートセンターはちと言ってもまだ馴染みがないかと思いますが、カフェ・パルルの隣や2階にスペースを持っています。社会という複雑に絡み合い制約も多い環境の中でいかに人が自由を獲得するかということに僕は興味があります。自由というものを考えたりそれを手に入れるための道具としてアートはとても優れていると考えます。

はちではアート自体もより幅広くとらえようとの姿勢で、展覧会だけでなくアートに隣り合っていると思えるような事柄も積極的に紹介しています。

例えば今年の9月には「場と対話するアート」というシンポジウムを行ないました。現代美術製作所の曽我高明さん、アーティスト三田村光土里さんの生活空間の中でANEWAL Galleryの飯高克昌さんをゲストに迎え、東京や京都での活動を紹介してもらい生活空間の中でアート作品がどんな働きができるのか、その可能性について語り合いました。地元からは正色隊による名古屋の古い町並みの残る地域のお話やベッキヰの歓迎パフォーマンスを披露しました。
http://www.parlwr.net/2008/08/post_3a7b.html

なごや自由学校との協力でこれまで何度か行なった伊田広行さんの講座は、いつも刺激的です。家族とは結婚とは何なのか。ゲイカップルの遺産相続はどうするのか。恋愛関係は1対1がベストなのか。などなどお話を聞くだけではなく参加者も自分の問題を話し合ったりもしました。
http://www.parlwr.net/2007/11/10_d11a.html
http://www.parlwr.net/2007/07/post_1a74.html

ジャズの熱心な聞き手であった自分が、ある時ピーッという単調な電子ノイズが音楽として聞こえるようになった瞬間を語ってくれたのは、ミュージシャンで批評家でもある大谷能生さんです。録音技術の発明とポピュラー音楽の隆盛が両輪のように絡み合っていたこと、またその傍らには黒人の音楽であるジャズが蠢いていたことをまるで現場にいるかのような臨場感で話して聞かせてくれました。
http://www.parlwr.net/2007/12/post_fc3c.html

素人の乱の松本哉さんたちによる映画の上映会とトークイヴェントは、今年8月に行なわれました。今や突然クローズアップされている貧困や非正規雇用の問題をあっと驚くしかもおバカな手法で世に問いかけ続けています。「革命後の世界を先につくる!」という彼らの言葉には圧倒されます。
http://www.parlwr.net/2008/08/post_7fe5.html

こんなふうに紹介してきたいろいろな動きはいずれも社会の一番敏感な部分に接しています。いずれもアートと切り離せない問題を含んでいると思うし、その火花飛び散るようなエネルギー溢れる活動の現場自体がとてもアーティスティックです。僕にとっては、そこはまさに新たなアートが生まれるホットスポットなのです。

新見永治
よろずアートセンターはち運営

写真:期間限定のみのいち『サトーココノカドー』の様子

ブックレビュー 『BERNARD BUFFET ET ANNABELE』


今回のブックレビューは、ダンサーのタナカアリフミさんにオススメの1冊を紹介していただきました。

『BERNARD BUFFET ET ANNABELE』(フォイル)
¥2940(税込)

忙中、暇をみつけては本屋を覗く。
びっくりすることにすぐさま欲している本に出会うことが多い。べつに探している本という訳ではない。
あぁ、いまこんなことに興味が湧いてたんだよな〜と自己確認を迫られるようにそれは忽然と目のまえにあらわれる。

数ヶ月前、平積みされていたのは、『BERNARD BUFFET ET ANNABELE』。
運命的な出会いをした画家ビュフェとモデルのアナベル。ふたりの男女の歴史が写真と簡潔な文章で綴られている佇まいのいい本である。出会った頃のサントロペで寛ぐ初々しいふたりの印象的な一葉の写真、訥々と語りかけるビッフェの含羞と繊細な指先、彼のコトバに耳をかたむけるボーイッシュな短髪のアナベルの表情がうつくしい。早逝した母親、父親との確執、似通った家庭環境に育ち、若くして手に入れた成功とは裏腹にさいなまれる孤独を共有するふたりは、南仏の陽光に解きほぐされるようにたちどころに魂で結ばれる。その後、ながい年月を冷めやらぬ情熱でおたがいを支え続け<重要な他者>としてともに生きることになる。そして、晩年のふたりに不幸な結末が待ち受ける。だがそれは、ビュフェの最後の尊厳を保つためには致し方のないことだったのかもしれない…。

悪女ガラを美神と称え続けて制作に没頭していったダリ、カミーユの才能に脅威を抱きながら共同制作したロダン、生けるギリシャ彫刻・ジャン・マレエに心奪われたコクトー、いまアーティストと美神との関係性について思慮している。ダリは、精神的支柱のガラを失うことで崩壊してゆく。カミーユは、ロダンとの別離後、晩年を精神病院で暮らし静かに果てる。ジャン・マレエは、映画界からリタイアしたあともコクトーへの想いを胸に絵筆を執り続けたと聞く。
運命の出会いを遂げた者は、深い刻印でその後の生を決定づけられるようだ。よくもわるくも運命に抗うことは、深い後悔の念を残すにちがいない…。

タナカアリフミ
ダンス・カンパニー=SILENCEscape主宰

99人展

会期:2008年12月23日(火・祝)〜28日(日)
時間:9:30〜19:00/28日=17:00まで
会場:名古屋市民ギャラリー矢田 第1〜第7展示室(全室)
●入場無料作家自主的による大人数での企画。

出展作家
奥田祐子 BANANA  中山晃子 O JUN 浅井美帆 浅井裕子 浅井佑人 安達愛 粟村友理 飯田桃子 井口裕毅 石井伴宜 磯部由香子 伊藤あかり 伊藤郁実 伊藤隆之 稲川江梨 上野 裕史 打田宗平 太田琢真 おがさわらひろみ 岡田直子 奥田麻理 河田麻奈 木下拓也 木股里乃 櫛田実加 楠拓也 工藤友紀子 栗原光 五 嶋由理 ごんどう駿 櫻井春菜子 佐藤絵美理 佐藤正敏 佐藤瑠美 ジャンボスズキ 杉山真理 鈴木小百合 ぼん 住田翔太 高橋若余 田口大樹 谷川享 史 登山博文 内藤浩貴 西川紀絵 野村星治 服部恵女 羽夢 林田育子 原田由美子 平岩香里 廣田真梨恵 二口裕香 星尚江 細川貴絵 増 田鮎美 水戸部七絵 三村彩夏 三輪布巳子 向谷翔子 武藤江美奈 森絢 やぶなか茜 山崎浩 ゆんゆん 横地知世 横野明日香 吉田美帆 渡辺智幸 渡 辺誠也 久保ひかる 鈴木翔子 菊屋達史 朝野麻里絵  伊藤望 山村友香 森 晴子
主催:作家自主、99人展スタッフ 
企画 BANANA 水戸部七絵
デザイン:服部恵子
事務局 水戸部七絵
お問い合わせ 99人展スタッフ 09047272525(水戸部)

会場:名古屋市民ギャラリー 第1〜第7展示室 
名古屋東区大幸南1丁目1番10号カルポート東
地下鉄名城線「ナゴヤドーム前矢田」駅より徒歩3分

森田浩彰 "DO"


森田浩彰/ hiroaki morita

"DO"

期日:12月11日(木) - 21日(日) *13日(土)は休み
時間:10:00〜18:00
場所:U8projects
(名古屋造形大学石彫場コンテナ)


アクセス
名古屋造形芸術大学 バスダイヤ

FREE ISLAND

MASATOSHI SATO + TOMOKO ARAKAWA
佐藤正敏 荒川朋子

会期:2008年12月10日(水)~ 16日(火)
時間: 11:00〜17:00(月曜日休廊)
   最終日10:00 - 13:00
場所:名古屋市市政資料館 第4・5展示室展示室
住所:名古屋市東区白壁町1-3



小島久弥展 critical point“Re '08”



会期:11月23日(日)〜12月23日(火)

開催場所:
日進市・ギャラリーM
名古屋市東区・ギャルリhu:

会場:
ギャラリーM 〒470-0131 愛知県日進市岩崎町根裏24-2
ギャルリhu: 〒461-0003 名古屋市東区筒井3-22-2

内容紹介:
緻密で徹底した作品づくり。時に驚きに満ちた手法を用いながら、繊細で危ういcritical point(臨界点)を現に立ちあげる小島久弥。彼の作品はいつも、観る者をワクワクさせる遊び心に満ちています。
モノを左右対称に配置することで実在しない鏡面を作り出したり、フィギュアを用いスケールトリップを試みたり、水の三様態を可視させる装置を作ったり、水と油のランデブーを仕立てたり…虚と実の狭間にありながら双方が矛盾なく合致する瞬間=critical pointを、詩情豊かに紡ぎ出します。

昨年に続き、2会場同時開催となる個展。車道・ギャルリhu:では、子どもの頃に自分が描いた絵を、現在の自分が描き広げてゆく『Thanks mom!・自画自参』シリーズを中心に展示。
日進市・ギャラリーMでは、その自画自参シリーズ「ゆめのちゅうとっきゅう」を軸に展開した、新作の映像インスタレーションが繰り広げられます。

また11月23日(日)18:00頃より、小島久弥展『critical point“Re '08”』会場・ギャラリーMにて、江藤莅夏によるリーディング・パフォーマンスが行われます。
お時間は20分〜30分ほど、観覧は無料です。ぜひお気軽に遊びにきてください。(読者投稿した文により)

展覧会情報・関連URLなど:
小島久弥展 critical point“Re '08”
映像インスタレーション / Thanks mom!・自画自参シリーズ
11月23日(日)〜12月23日(火)
11:00〜19:00 月・火休廊 [12月22日・23日を除く]
11月23日(日)17:00よりオープニングパーティーを行います。
また、18:00頃より、江藤莅夏によるリーディングパフォーマンスを行います。

ギャラリーM
〒470-0131 愛知県日進市岩崎町根裏24-2
Phone 0561-74-1705
http://gallery-m.cool.ne.jp/
アクセス
●名古屋駅 名鉄バスセンター、栄駅 オアシス21からは名鉄都市間高速バス
[香具山経由愛知学院行]【岩崎御岳口】下車、徒歩10分
●星ヶ丘駅から名鉄バス[藤が丘行]【岩根】下車、徒歩5分
●星ヶ丘かから名鉄バス[五色園行][長久手車庫行]【岩崎御岳口】下車、徒歩10分


同時開催
小島久弥展 critical point“Re '08”
Thanks mom!・自画自参シリーズ / 映像
11月23日(日)〜12月23日(火)
11:00〜18:00 月・火休廊 [12月22日・23日を除く]

ギャルリhu:
〒461-0003 名古屋市東区筒井3-22-2
Phone 052-953-4808
アクセス
●地下鉄桜通線【車道】下車、1番出口徒歩2分

Artholic Freepaper: 展覧会情報投稿コーナー